『モーガン戦うってよ』 その2 |
『3ターンのドイツ軍』
ドイツ軍の登場グループは2。
①両軍とも驚いたのが、石垣にへばり付いていたBAZ6-6-6への7FP+1DRMの射撃が当たったこと。BAZ6-6-6が混乱したことにより、アメリカ軍の戦線に歪みが。
②SPW250/10がアメリカ軍の8-1+MMG6-6-6をVBMフリーズ(この移動経路は見え難くなるのだ省略)。アメリカ軍のスタックも、MMGを砲兵器として射撃したり、対戦車戦闘をしかけるなどして抵抗するものの、撃破はできず。無力化される。これで歪みが綻びへと転じて、危機的状況に陥る。
③ドイツ軍は一気に歩兵を綻びへ突入させる。
④M10 GMCにもHSラッシュ!
⑤アメリカ軍の射撃は9-1+6-6-6により、一部を混乱させただけ。
⑥アメリカ軍に福音だったのは、M10 GMCの活躍。3号突撃砲が近づいてきたため、臨機射撃を宣言。
私「移動目標+2(DRM以下略)、小さい+1、砲塔のCA変更+2で、DR5以下命中」
ザハさん「OK!」
出目はDR6で「1足りない(正しくは1多いか)」、とがっかりしていると。次に移る前に、2ヘクスの近接目標であるこを思い出し。
私「ゴメン、近いの-1があるよね?すると、命中だね?」
ザハさん「…そうですねOK。命中です」
その撃破DRにより、3号突撃砲は爆発炎上。
ドイツ軍は全体的に一歩踏み込んでいる。VBMフリーズされたアメリカ軍スタックは、無謀な白兵戦を嫌い、自発的潰走で逃げる。そしてM10 GMCにはドイツ軍歩兵が接近。次のターンにはPF(パンツァーファスト)祭りが待っている。
『3ターンのアメリカ軍』
回復フェイズに、アメリカ軍の増援drは不調で登場せず。
①その回復で驚いたのは風が吹き始めたこと。おかげで、炎上している車輌や煙幕から煙が漂いだしている。
②さらにアメリカ軍自身にも驚いたのは、M10 GMCの活躍。接近してきたドイツ軍歩兵に、HE(榴弾)を叩き込み。しかも、LOF(複数射撃の可能性)が止まらず、射撃が終わってみれば付近にドイツ軍歩兵の姿はなくなっている。
③自発的潰走したMMG6-6-6は一発で回復に成功。下手をすると、延々と混乱から回復しないのも、ASLあるある。
④ドイツ軍の戦力が中央部に集中しているため、アメリカ軍も配置転換。
⑤意外なことは続くもの。ドイツ軍の狙撃兵が動いたと思ったら、アメリカ軍の狙撃兵に命中。
ザハさん「ハッチを開けた戦車を狙ったんですよ」と悔しそうに。
⑥危ういため、後詰のシャーマンはハッチを閉めた。このシャーマンも、このタイミングで動くべきだっただろうか。
次のターンに、最後のドイツ軍の戦力が登場し、その中には4号H型とブルムベアがいる。
それに対抗すべく動くのだったか。当時も今も、それはわからない。
『4ターンのドイツ軍』
最後に、ブルムベアと4号H型が登場する。
①ドイツ軍はアメリカ軍の側面に兵力を展開。
②アメリカ軍は有効な射撃を行えず、唯一、8-1+MMG6-6-6の射撃で混乱をさせた程度。そして再度、M10 GMCを取り囲む。
③最初に動いたのはSPW250/10で、M10 GMCの後方まで回り込む。M10 GMCのAAG(対空機銃)が撃っても、効果はでない。ただし、後方からのSPW250/10の移動中射撃は当たらず。
④次にM10 GMCの周囲に歩兵を送り込み。
⑤さらに正面からは4号H型が対峙。これに対して、M10 GMCの主砲は沈黙を守る。
⑥ブルムベアはアメリカ軍の正面へと進んできた。
①ドイツ軍の動きを見極めたM10 GMCは、ここで射撃を開始。周囲のドイツ軍歩兵を薙ぎ払い、その多くの撃退に成功。1つはCH(致命的命中だった)。正面の4号H型には、まだ撃たない。移動して来たばかりで当たらないからだ。
②ブルムベアの接近を見たアメリカ軍は、バックブラストを受けてのバズーカを射撃。これが命中し、ブルムベアを撃破。バックブラストのおかげで、撃ったアメリカ軍は混乱して後退。
③4号H型のM10 GMCへの射撃は当たらず。前進射撃だからねえ。
ドイツ軍の延翼が効いて、アメリカ軍の戦線は歪に。
『4ターンのアメリカ軍』
援軍はまだ出てこねえ。
②後方からSPW250/10からの射撃により、Shock(衝撃)へと。それでも、このM10 GMCは十分に義務を果たした。この4号H型を撃破して時点で、アメリカ軍が有利である、と感じた。
そして最も緊張することになる。
ザハさんの弁を借りよう「ASLで一番緊張するのは有利な時です。逆転されるのが嫌なので。」
③アメリカ軍は戦線を後退させる。
④シャーマンは橋のたもとまで後退。SPW250/10が増援の妨害をできぬように。
(続)
アメリカ軍のM10 GMCは大活躍でした。
数えてみたのですが、4.5個分隊とAFV2両がこの戦車駆逐車にやられました。
ドイツ軍にとり、歩兵の3割とAFVの5割です。
歩兵の多くは除去ではないですが、混乱するときELRを超過して徴集兵となり士気が落ちたため、戻るのに時間がかかりました。
配置の時に、予備陣地を考えていたのは良かったと思います。
有効な移動先を時間をかけて考えられますし、何より慌てずにすみます。
もう一つ、進入する部隊ごとに半個分隊をつくったのが失敗でした。被射撃の機会を増やして、米軍の火力を分散させようと思ったのですが、逆効果でした。
ブルムベア突撃戦車の喪失も誤算でした。バズーカを撃たれても、3ヘクスで5以下命中、破壊判定は、車体5以下・砲塔2以下なので、撃破される可能性は少ない(単純に5以下2連続は8%弱)と考えていました。臨機・防御射撃さえ凌げば、150ミリ砲を恐れて米軍は下がると思っていました。
もう1ヘクス遠いと安全だったのですが、そこはちょうど石壁に邪魔されて十分な視界がとれなかったのです。
ELR2だとNMCでも出目DR10以上、1MCだと出目DR9以上で落ちます。
ですから、あれくらいかな、と思っています。やはりELR大事ですね。
それからブルムベアは、生垣で六角に囲まれたところ(ロータリー?)へ入れるべきではなかったでしょうか。後知恵ですが。
これはご指摘のとおりです。車体より砲塔の装甲の厚いブルムベア突撃戦車にとっては、車体遮蔽をとることには何のリスクもありませんでした。なんで気づかなかったんだろうか……。
IV号戦車とブルムベア突撃戦車を失った頃から、勝つのはきついと感じ始めました。それでも、あきらめませんでした。米軍のM10 GMCが得たような幸運が、例えばこちらの中機関銃スタックにあれば、逆転はありうると信じていたのです。
「それでも、あきらめませんでした。」
正しく素晴らしい姿勢です。ですから、こちらも一切気を抜けませんでした(ビールはどうした、とか言わない)。
ブルムベアは、後だしの知恵ですから。
間違いなく厚くなっていたのでしょうね。これがASLであり、ウォーゲームなのでは。
VBMフリーズという技は今回の対戦を見て初めて知りました。ルールブックを読み返して「なんと、バイパスでも同じヘクスにいることになるのか」とようやく理解できました。私は初心者でまだまだ知らない技がたくさんあります。
今回の例のVBMフリーズでは車両がオープントップなので、アメリカ軍は直接破壊を狙う以外にも、TPBF30火力の+1修正で操作班を撃つこともできるんですよね?
するとかなりの確率で車両をスタン&停止させることができ、続く白兵戦ではPAATC不要で(分隊5+SMC1+指揮修正2+オープントップ2+機銃撃てない1=)11以下で車両を破壊できるのかなと思います。
そうなれば次の自軍準備射撃では、さらに付近のドイツ歩兵をバリバリ撃てて良い感じな気がするのですが、このやり方間違ってないでしょうか?
ご子息とASLの対戦が成り立つとは羨ましい。
さて、VBMフリーズへの対処法ですが。
相手がハーフトラックなので、同じヘクスに入ったところを三倍火力で撃つ、というのはアリでしたね。
私は潰走により逃げることを考えていたため、白兵戦での撃破は考えませんでした。
ASLでは、「まだ大丈夫はもう遅い」というのは有りがちで。少し早めの撤退が定石なんですよね。
これは他のゲームでも言えないでしょうか。
ちなみに、「分隊5+SMC1+指揮修正1+オープントップ2+機銃撃てない1+動けない1=11で走行不能、10以下で撃破、が正しいです。
>11で走行不能、10以下で撃破、が正しいです。
ああそうでしたね。でも概ね間違いは無かったようで良かったです。
しかしVBMフリーズを使うと、爆薬や火炎放射器で敵主力をその味方車両ごと焼き払うということも簡単ですね。ちょっと酷過ぎる気もしますが、これも良く使われる手なのでしょうか?
VBMフリーズをして、爆薬や火炎放射器で焼く、というのは記憶がありませんねえ。
なんでだろう、と思い起こしてみれば、そういった場面がなかったんですね。
VBMフリーズの重要なシナリオは、対戦車兵器があるモノ。
爆薬にしろ火炎放射器が出てくるシナリオでは、市街戦でVBMフリーズの出番はない。もしくは、AFVを止める手立てがあったり、援護するユニットがいたり、と。
個人的な感想ですが。
白兵戦の破壊値については、千葉会代表者のyagi様の仰っているのに、「街路戦闘+1(A11.8)」が加わると思います。よって「12で走行不能、11以下で撃破」かと思います。
AFVが麻痺している場合は、12を振っても、A11.621の損耗を蒙りません。
ただし、アメリカ軍の中機関銃スタックが30火力+1で装甲ハーフトラックを撃つと、どんなに良い結果でも、麻痺か帰還となった車両が区域に残ります。これでは、VBMフリーズされた状態は続いてしまいます。この状態では、アメリカ軍スタックは別の射撃(連続臨機射撃等)を撃つことができず、ドイツ軍歩兵に寄られてしまいます。これを避けるため、yagi様は最初は機関銃による破壊を狙ったのだと思います。
機関銃によってハーフトラックを破壊できれば、機関銃にはFirstFireマーカーが置かれますが、分隊には置かれません。分隊には射撃の機会が残ります。分隊が臨機射撃を撃っても、萎縮しなければ、さらに連続臨機射撃のチャンスもあります。
これが選択の根拠だと思っていたのですが、いかがでしょうか、yagi様?
(ちなみに、こういった移動と臨機射撃の駆け引きがASLの本質と、わたしは考えています)。
追加で補足を(既にご存じでしたら余計なことです。ご容赦下さい)。
火炎放射器や爆薬だけでなく、通常の歩兵火力や機関銃による射撃でも、混戦でなければ同じ区域にいる味方に影響することはありません。A7.4に記載があります(砲兵器の地域目標射撃の場合、異なりますのでご注意ください)。よって、VBMフリーズをしかけて敵の射撃能力を奪ったら、歩兵などを『隣接』させて、前進射撃で混乱させるのは定石と考えます。たとえVBMフリーズをしかけた側のAFVがオープントップでなくて機動状態を保っていても、街路戦闘や指揮官の存在で修整があれば、破壊されてしまう可能性は少なくないですから。
今回の対戦では、ドイツ軍プレイヤー(わたし)の前進射撃が効かず、目論見が外れました。
あと、爆薬は、攻撃の結果で建物が瓦礫化したら、AFVにも影響します。
「ハーフトラックがVBMフリーズ直前にBUになるかな、とも思っていまして。そうなると、射撃は通じなくなりますし。」
しかし、実は、BU状態のオープントップAFVに対しては、TPBFは効くんです。
わたしも長いこと誤解していて、ある対戦で対戦相手に指摘されて知りました。
A7.211に書いてあります。
なので、BUになっても射撃されるのを避けられないのであれば、機能するMGがあってCCに不利な修整を受けない方が良いと考え、CEのままでVBMフリーズに突入しました。
私もさらに考えてみました。
街路戦闘についてですが、「両側が建物に『隣接』している道路ヘクス」とあります。今回の場所は道路の片側に2軒の建物で反対側は隣接していないので、街路戦闘にならず、yagiさんの計算が正しいように思うのですが、どうでしょうか?
それから写真を見直して気づいたのですが、見える平地を通ってM10 GMCに隣接してきた歩兵へM10が対空機銃を撃っていないように見えますが、なぜなのでしょうか?
機関銃による破壊は確かにうまくいけば効果的だと思います。その反面成功率はネックになるのではないでしょうか?
まず命中ですが、同一へクス(建物)の+4修正がつかないよう隣で撃って、10-小さい1-移動中2=7以下(移動中なので近接はつかない)でしょうか。
次に破壊は機関銃4+近接2-装甲1=5で、除去は4以下かと思います。
そうすると破壊率は9.2%で、一概にこの戦術が良いとは言い切れない成功率ではないでしょうか。
まずは前の通り30火力+1で撃ちます。するとAFVは必ずモラルチェック、5以下なら衝撃帰還なので、衝撃になる可能性はかなり高いと思います。
そして次にCC対応射撃をします。PAATCに成功すれば、前述の10-臨機射撃カウンター1=9以下破壊。失敗しても、反撃の心配が無いので指揮官単独で攻撃でき、5以下破壊になるかと思います。
全体では(21/36)×(30/36)+(15/36)×(10/36)で60%程度の破壊率でしょう。
そして機関銃は1/3の確率でROFを維持してまた撃てるので、全て掛け合わせた接近する他の敵を撃てる確率は、機関銃で破壊を狙った場合と比べて遜色無いのではないでしょうか。しかもそれに加えてAFVに衝撃・帰還・走行不能・破壊の結果を与える可能性が非常に高いわけですから、けっこう良い手ではないかと思うのですがいかがでしょうか?
また写真を見る限り、今回のアメリカ機関銃スタックへの前進射撃は、2火力+2と6火力+5(建物2+煙幕2+CX1)くらいかと思います。この程度の火力ではほとんど混乱しないので、アメリカ軍はもし対応射撃でだめでもさらに白兵戦で車両を破壊し次の準備射撃で平地の分隊に先撃ちできる可能性が高いように思います。
コメント感謝です。
M10の対空機銃なのですが、他により前進できるドイツ軍がいたため、移動フェイズには射撃しませんでした(もしかしたら、忘れていたかも知れませんが)。
MMGによる破壊は、VBMフリーズの手前から撃っていました。
これはROFの保持も期待したのでした。
さて、 私はVBMフリーズに入られてからの射撃(FPF)を行い、白兵戦での撃破を狙うのは否定的です。
http://chibaclub.exblog.jp/iv/detail/?s=26942076&i=201706%2F21%2F21%2Fb0367721_23222629.jpg
こちらの写真を参照ください。
ドイツ軍の前衛であるHSは、アメリカ軍のMMGスタックの後方まで進出可能でした。
アメリカ軍は、BAZ6-6-6が側面を固めていたため、この戦力だけでは後方への進出を阻めると判断していました。
ところが、この側面支援が崩れた(混乱)したため、このMMGスタックは危険な立場に陥ったのでした。
これは私の判断ミスです。
蒼き臥竜さんのVBMフリーズされて、三倍火力をお見舞いするのも、一考に値しますね。
次の参考にさせていただきます。
対空機銃については分かりました。
街路戦闘はザ ハさんの答えをお待ちします。
これについてはちょっとまだ良く分からないのでまた聞かせてください。
>さて、 私はVBMフリーズに入られてからの射撃(FPF)を行い、白兵戦での撃破を狙うのは否定的です。
FPFというのはTPBFのことですね。FPFなら私もやるべきではないと思います。
白兵戦での撃破については、今回の案ではまずその前にCC対応射撃をします。なのでやって来る歩兵を撃退できる可能性があります。歩兵の撃退成功率は機銃で破壊を狙った時と同じくらいだと思います。機関銃なので火線を残せるのもメリットです。
>ドイツ軍の前衛であるHSは、アメリカ軍のMMGスタックの後方まで進出可能でした。
ドイツ軍がこう来た場合でも、それを阻止できる可能性は大差ない上、車両を無力化破壊できる分次ターンの反撃が楽になる気がしますがいかがでしょうか。
なかなか思いを文章にするのは難しいですね。
基本的に、私はVBMフリーズに入られる前に何とかしたい、と思っており。
それを上手く説明できていませんでした(イカンなぁ)。
蒼き臥竜さんのおっしゃる、「TPBFから無力化してCC対応射撃での撃破」が良かったでしょうね。
でも、習性というのでしょうかね。VBMフリーズに入られる前に、撃ってしまいます。
VBMフリーズでは、もし車両が同じヘクスで炎上してしまったら、周りが見えなくなってまずいことに気づきました。そういった影響をyagiさんの経験と直感が見抜いておられたのですね。
またザ ハさんの半個分隊の前進も、突撃で機関銃を包囲できる巧妙な両にらみになっていることにやっと気づきました。自発的潰走はこれを避けるためだったのですね。
実に深いです。お二人の巧みな駆け引き、非常に参考になりました。ありがとうございました。
こんばんは、ザ ハです。
私も、今書き込みに気づきました
(ASL対戦の予定が入ると、準備に集中してしまい、Webの巡回がおろそかになります)。
ご容赦下さい。
遅ればせながら、お返事申し上げます。
>街路戦闘についてですが、「両側が建物に『隣接』している道路ヘクス」とあります。今回の場所は道路の片側に2軒の建物で反対側は隣接していないので、街路戦闘にならず、yagiさんの計算が正しいように思うのですが、どうでしょうか?
(中略)
>街路戦闘はザ ハさんの答えをお待ちします。
A11.8の末尾から2文目をご覧下さい。
「迂回状態であったりVBM中の車両は、迂回しているヘクスの障害物内にいる歩兵から街路戦闘による攻撃を受ける。」
よって、迂回移動中であれば、建物に挟まれている道路でなくても、街路戦闘のDRMは有効です。
ただし、CCPhではなく、相手のMPhにおこなわれるCC対応射撃の場合、
D7.211にこうある部分の注意が必要です。
「ただし、ユニットおよび/または所有SW(固有のSW含む)/砲に、すでに臨機/最終/追加/射撃禁止カウンターが置かれていれば、街路戦闘CC対応射撃を試みられない。」
よって、MMCかその所有するSWに何らかのFireマーカーが置かれていると、CC対応射撃ができても、街路戦闘の-1DRMはなくなります。
"Overrun Flowchart"の脚注hにも、A11.8・D7.211の双方に関する記述がございます。
ご確認ください。
若干の補足を(文字数オーバーのため、分割しています)。
>まず命中ですが、同一へクス(建物)の+4修正がつかないよう隣で撃って、10-小さい1-移動中2=7以下(移動中なので近接はつかない)でしょうか。
機関銃に「事例E:同一ヘクスへの射撃」は適用されないかと存じます。
「事例E:同一ヘクスへの射撃」について触れているC5.5は、こういう書き出しで始まっています。
「砲自身と同じヘクス内の目標に射撃を行う場合、/Any Gun firing at a target within its own hex」
ASLでは、「砲/Gun」と「砲兵器/ordnance」は区別されています。
命中判定をおこなうものは「砲兵器/ordnance」ですが、「砲/Gun」はその中でも5/8インチカウンターのもののことです。
"Index"で、「砲/Gun」と「砲兵器/ordnance」をご確認下さい。
よって、車両の破壊判定をおこなう機関銃は「砲兵器/ordnance」ですが、「砲/Gun」ではありません。
「事例E:同一ヘクスへの射撃」は砲のみに適用されるので、機関銃には適用されません。
また、建物や林によって2倍になるのも、「(迂回中を除く)」との表記があるので、適用されないと存じます。
(続く)
>そして機関銃は1/3の確率でROFを維持してまた撃てるので、全て掛け合わせた接近する他の敵を撃てる確率は、機関銃で破壊を狙った場合と比べて遜色無いのではないでしょうか。
ROFを維持していても、CC対応射撃後は、機関銃は通常の射撃を撃てなくなり、
FPFしかできなくなると存じます。
なぜなら、射撃済み状態は次の過程を経て変化するからです。
(1)30火力+1で射撃をした段階で、ROFの維持にかかわらず、
分隊にはFirstFireマーカーが置かれる。
(2)連続臨機射撃としてのCC対応射撃をした段階で、
FinalFireマーカーが置かれる。
この場合、機関銃のROFの維持にかかわらず、
スタック全体にFinalFireマーカーが置かれる(A8.3)。
よって、この分隊が接近する他の敵を撃てるのは、隣接した敵に対する緊急防御射撃(FPF)のみになってしまうと存じます。
短い時間で書き込み拝読の上書いておりますので、何か誤読があるやもしれません。
その場合は、心安くご指摘下さい。
まずはお返事のみにて失礼いたします。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
私の意図をくみ取って頂き、ありがたいです。
実は、現在リプレイを書いているのですが、同じヘクスに入られてのTPBFとPFで錯誤があり。
蒼き臥竜さんの意見を思い出していたところでした。
お互いに、なかなか思い込みは消せないものですね。
VBMと街路戦闘については気づきませんでした。VBMフリーズ対策に参考になりました。
また砲と砲兵器が違うというのも始めて知りました。なるほど。
>(2)連続臨機射撃としてのCC対応射撃をした段階で、
> FinalFireマーカーが置かれる。
CC対応射撃というのは臨機射撃なのでしょうか?
D7.21にはCCのルールを使うと書いてありますが、臨機射撃とする記述はありません。逆にもし臨機射撃であるなら、ここで改めて射撃カウンターを載せると書く必要はないはずです。
またA8.3で、連続臨機射撃では所有している全てのMGを一緒に使わなければならないので(あるいはもう射撃しないか)、射撃後MGにも最終射撃が置かれるのは理にかなっています。しかしCC対応射撃はそもそもCCなのでMGは使えません。使ってもいないMGに射撃マーカーが置かれるのはおかしい気がします。
そういう訳で私はCC対応射撃は臨機射撃ではないと考え、連続臨機射撃でない以上MGには最終射撃は置かれないと思ったのですがいかがでしょうか。またお教えください。
D7.2で
「特記がなければ、非フェイズプレイヤーは対応射撃を、臨機射撃/最終射撃を行える回数分だけ行える。」
という書き方をしています。
これも対応射撃が臨機射撃でない証拠ではないでしょうか。
こんばんは、ザ ハです。
ASLのルールでは、言葉が厳密に定義づけられて使われていることがたびたびあります。
「砲」と「砲兵器」もそうですが、他には
「兵士/personnel」と「歩兵/Infantry」等があります。
"Index"を確認して注意深く読む必要があります
(そういう部分もありながら、きちんと定義されないで使われている言葉もあって、時々混乱するのですが……)
さて、ご質問頂いた臨機射撃と対応射撃についてです。
長い文になってしまったので、分割して投稿します。
すこしばかりくどいかもしれませんが、おつきあいいただければ幸甚です。
最初に、すこし注意しなくてはならないのは、
ご質問の内容には、2つの内容が含まれている点です。
その2つとは、下記の2つです。
(1)対応射撃は臨機射撃なのか?
(2)対応射撃をおこなったユニットにはどのような射撃カウンターが置かれ、そのユニットの射撃能力はどのように変化するのか?
2つにわけて考えるのは、次の点にご注意頂きたいからです。
「臨機射撃をおこなったユニットには臨機射撃カウンターが置かれる」=「対応射撃は臨機射撃ではないので、対応射撃をおこなったユニットには臨機射撃カウンターは置かれない」ではありません。
また、
「連続臨機射撃をおこなったユニットには最終射撃カウンターが置かれる」=「対応射撃は連続臨機射撃ではないので、対応射撃をおこなったユニットには最終射撃カウンターは置かれない」でもありません。
つまり、対応射撃が臨機射撃であるか否かにかかわらず、ルールブックの記述に従って、臨機射撃カウンターが置かれるものには置かれるし、最終射撃カウンターが置かれるものには置かれるのです。
一つずつ検証していきます。
(続く)
まずは(2)の問い、「対応射撃をおこなったユニットにはどのような射撃カウンターーが置かれ、そのユニットの射撃能力はどのように変化するのか?」から検証します。
射撃に関するカウンター(First Fire / Final Fire)を何も置かれていない歩兵が対応射撃をおこなった場合、臨機射撃カウンターが置かれます。
これは、その歩兵自身にも、その歩兵が所有する支援火器にも置かれます。
根拠となるルールは、D7.21です。引用します。
「その攻撃(引用者注:CC対応射撃のことです)が終了した後で、目標車両
が生き残っていたならば、その非フェイズプレイヤー側ユニットおよびそ
れらが所有しているすべてのSW(固有のものを含む)および砲には、CCカウ
ンターを乗せて、非CC対応射撃が禁止されることを示す。さらにその攻撃
に応じて臨機射撃カウンターないし最終射撃カウンターも乗せる。」
後段の文章は前にかかっているので、「その非フェイズプレイヤー側ユニットおよびそれらが所有しているすべてのSW(固有のものを含む)および砲」に「臨機射撃カウンターないし最終射撃カウンター」が乗せられます。
この文章、日本語だと文が別れていますが、英語だと", and also"で繋がっているので、カウンターが乗せられる対象が「その非フェイズプレイヤー側ユニットおよびそれらが所有しているすべてのSW(固有のものを含む)および砲」であるのは明白です。
(続く)
臨機射撃カウンターが乗せられた歩兵がおこなえる防御臨機射撃は、連続臨機射撃です(A8.3)。
よって、例えば車両が破壊されたり無傷で通り過ぎこの歩兵が別の目標を射撃できるようになったとしても、この歩兵ができるのは連続臨機射撃となります。
(または、「連続臨機射撃として」対応射撃ができます)
この歩兵が所有していたのが機関銃であれば、既に臨機射撃カウンターが乗せられているため、A8.3に従い、射撃する場合は連続臨機射撃になります。
バズーカやパンツァーシュレッケであれば、そのターンはもう射撃できません。
それらの支援火器を射撃していなくても、です。
なぜなら、D7.21に従い、射撃していなくても、臨機射撃カウンターが置かれてしまったからです。
この歩兵が固有の支援火器であるパンツァーファウストを持つドイツ兵などであったとします。
その場合、同様にパンツァーファウストも射撃できません。D7.21に「SW(固有のものを含む)」とあるからです。
(続く)
次に、臨機射撃カウンターが乗せられた歩兵が対応射撃をおこなった場合を考えます。
やはりD7.21が適用され、対応射撃をおこなった歩兵ユニットにも、その所有する支援火器にも最終射撃カウンターが乗せられます。
ROFの有無は影響しません。
最終射撃カウンターが乗せられた歩兵がおこなえる防御臨機射撃は、緊急防御射撃です(A8.31)。
ところで、蒼き臥竜様は、次のように書いて下さっています。
「使ってもいないMGに射撃マーカーが置かれるのはおかしい気がします。」
しかしながら、既述のD7.2に「その攻撃(引用者注:CC対応射撃のことです)が終了した後で、目標車両が生き残っていたならば、その非フェイズプレイヤー側ユニットおよびそれらが所有しているすべてのSW(固有のものを含む)および砲」に「臨機射撃カウンターないし最終射撃カウンターも乗せる」とあるのです。
よってCC対応射撃が終了したら、実施したユニットの所有している機関銃には、射撃カウンターが置かれるのです。
さらに、D7.2の次の例の末尾に、こうあります。
「4-4-7 がATR のようなSWを所有しており、戦車がE3 に進入したときにそれを使
用したとすると、この分隊は街路戦闘CC対応射撃を行えなくなる(ATRに臨機射撃
カウンターが置かれるためである;7.211)。一方、その4-4-7がE3 において、街
路戦闘CC対応射撃を先に行った場合には、そのATRにも臨機射撃カウンターが置
かれることになる。」
「街路戦闘CC対応射撃を先に行った」とは、ATRを撃つ前にCC対応射撃をおこなった、という意味です。この場合も、使っていない支援火器に射撃カウンターが乗せられます。
(続く)
くわえて、対応射撃でなくても、射撃していない機関銃に射撃カウンターが置かれることはあり得ます。
たとえば、機関銃を所有している分隊が、固有の火力のみで防御臨機射撃をおこない、そののちに固有の火力のみで連続臨機射撃をおこなった場合です。
この場合、A8.3の末尾の文にあるとおり、そのユニットと所有する支援火器/砲の全てに最終射撃カウンターが乗せられます。
A8.3末尾の文を引用しておきます。
「ユニット、もしくはそれが所有しているSW/砲が連続臨機射撃(あるいは追加
射撃)を用いた場合、そのユニットと所有するSW/ 砲の全てに 最終射撃カ
ウンターが置かれる。」
蒼き臥竜様が次のように書いて下さっている文についてです。
「またA8.3で、連続臨機射撃では所有している全てのMGを一緒に使わなければならないので(あるいはもう射撃しないか)」
A8.3の該当箇所を引用すると、次のようになっています。
「ユニットが連続臨機射撃を行う場合は常に、そのユニットが所有している
全てのMG/IFEを連続臨機射撃に使用する(そのユニットが通常使用できる能
力の限界まで;7.35-.353)か、もしくはそのプレイヤーターンの残りの間
にそれらの使用を禁止する(FPF を除く)か、しなければならない」
ルールのこの文は、連続臨機射撃においては、機関銃を、「使える限り全部撃つ」か「(FPFを除いて)このフェイズは撃たない」かの選択をしなければならない、と定めています。
よって、「連続臨機射撃で機関銃を撃たない」→「A8.3末尾に従って、ユニットと支援火器に最終射撃カウンターが乗せられる」→「使ってもいないMGに射撃マーカーが置かれる」ということはあり得ます。
(2)についての検証は上述の通りです。
(1)の検証については、考えは纏まっているのですが、文章を書く(打つ?)時間がないため、明日以降といたしたく存じます。
その際合わせて、D7.2「特記がなければ、非フェイズプレイヤーは対応射撃を、臨機射撃/最終射撃を行える回数分だけ行える。」の文章についても触れるつもりです。
以上長文になってしまい恐縮ですが、まずは今日の分の私の見解とさせていただきます。
(明日以降に続く)
蒼き臥竜様
こんばんは、ASLプレイヤーのザ ハです。
昨日後日といたしました、
(1)対応射撃は臨機射撃なのか?
について私の見解を述べたいと存じます。
私は、対応射撃は臨機射撃だと思います。
ここでちょっと修整を。
ただ、「臨機射撃」と書くと、臨機射撃・連続臨機射撃・緊急防御射撃の区別をする際にもちいる言葉と曖昧になってしまいます。
よって、爾後は「防御臨機射撃」と書きます。
微修整ご容赦下さい。
以下、そう思う理由を述べます。
ご質問いただいたので蒼き臥竜様もルールブックを探されたのではないかと拝察いたしますが、ルールブックに「対応射撃は防御臨機射撃である」とも「対応射撃は防御臨機射撃でない」とも、定義された項目はないと思います。
また、「移動フェイズ中に非フェイズプレイヤーがおこなう射撃や攻撃を防御臨機射撃と言う」というような項目も見あたりません。
それでも、私が「対応射撃は防御臨機射撃である」と思うのは、以下の3つの理由があります。
a ルールブックの記述
b "Index"の記述
c "Advance Sequence of Play"の記述
一つずつ検証します。
(続く)
a ルールブックの記述
以下、3カ所引用しますが、「臨機射撃としてCC対応射撃」等と記述されている部分があります。
A11.8
「また、上記のような道路ヘクスにいる車両は、建物の地 上レベルにいる歩
兵から臨機射撃としてCC対応射撃(D7.21-.211)による攻撃を受ける。」
D7.22項に続く例の最初の段落
「例:BU状態の戦車が1E3に進入するのに1MPを消費した。そのとき、D2の4-4-7
と8-1は、これに対する街路戦闘CC対応射撃(7.221)を防御臨機射撃として宣言
した。」
D7.22に続く例の次のページ
「6-2-8にはすでに臨機射撃カウンターが置かれていたので、このCC対応射撃は連
続臨機射撃として行なわれ、」
少なくともルールブックの上述の3カ所で、CC対応射撃が「臨機射撃として」「防御臨機射撃として」「連続臨機射撃として」行われる旨の記述があります。
b "Index"の記述
"Index"の"First Fire"の項目に、"[Reaction Fire: D7.2-.22]"の記載があります。
c "Advance Sequence of Play"の記述
"Advance Sequence of Play"の3.36Dのところに、"May Conduct First Fire(A8.1)/ Subsequence First Fire(A8.3)/ FPF(A8.31)"(後略)とあります。
この末尾に、{}に囲まれて、即応射撃・火線・DCの投げ込みなど、防御臨機射撃として取りうる行動が列記されていますが、そのなかに対応射撃も含まれています。
以上の3点から、直接的に「対応射撃は防御臨機射撃である」と明確に定義されていなくても、同様のことが言いうると私は考えました。
(続く)
反論の余地があるかもしれません。
例えば、aについては、「として」としているのはタイミングをあらわしているだけで、「臨機射撃として」は臨機射撃のタイミングで、「連続臨機射撃として」は連続臨機射撃のタイミングでおこなう事を意味しているに過ぎないという意見です。
bやcについても、防御臨機射撃と同様の過程で処理するので、参考事項として記載されているだけだという意見です。
しかしそれならば、対応射撃が防御臨機射撃である/ないかよりも、どう処理をするのかが明らかであれば、ゲームをプレイできます。
ルールブックの記載に基づいて、臨機射撃カウンターや最終射撃カウンターを乗せれば良いのです。
そして、その射撃カウンターが乗った状況に基づいて、歩兵は連続臨機射撃や緊急防御射撃のルールどおりに次以降の射撃をおこなうのです。
その射撃がどのようなものになるかは、既述のとおりです
(仮に対応射撃が、防御臨機射撃と同様の過程で処理するが防御臨機射撃ではない「何か」であっても、実施した歩兵のその後の射撃は既述のとおりになる、という意味です)。
ご指摘いただいているD7.2「特記がなければ、非フェイズプレイヤーは対応射撃を、臨機射撃/最終射撃を行える回数分だけ行える。」の意味について、わたしはこう考えています。
・何もカウンターが乗せられていない歩兵は、対応射撃を2回まで(FPF CC対応射撃・FPF非CC対応射撃を除く)おこない得る。
補足 1回目の対応射撃がおこなわれた時点で、この歩兵と所有する全ての
支援火器には臨機射撃カウンターが乗せられる。
この歩兵がおこなう2回目のCC対応射撃は、連続臨機射撃としておこ
なわれるため、CCVCが1低下し、街路戦闘の恩恵もない。
・臨機射撃カウンター乗せられた歩兵は、対応射撃を1回まで(FPF CC対応射撃・FPF非CC対応射撃を除く)おこない得る。
補足 この歩兵がおこなうCC対応射撃は、連続臨機射撃としておこなわれる
ため、CCVCが1低下し、街路戦闘の恩恵もない。
以上長くなりましたが、ご質問への回答とさせていただきます。
(終わり)
>この文章、日本語だと文が別れていますが、英語だと", and also"で繋がっているので、
この部分だけでも十分理解できましたが、全てについて完璧な検証をしていただき、とても参考になりました。今回のようなVBMフリーズでは、高確率の破壊と他への射撃の可能性は二者択一というのが良く分かりました。
さてそうするとまた一つ疑問が湧いたので、お教えください。今回のyagiさんのように、機銃を撃った後でCC対応射撃をした場合、射撃マーカーはどう置くべきなのでしょうか?
1.機銃も分隊もFirst fire
2.機銃も分隊もFinal fire
3.機銃はFinal fire、分隊はFirst fire
ルールを読み返してもよく分かりません。よろしくおねがいします。
こんにちは、ASLプレイヤーのザ ハです。
長文におつきあいいただき恐縮です。
日本軍、他の国籍の軍と違うルールが多いですが、特に段階減少のシステムが独特で、興味深いです。
正直、強いのか弱いのかよくわからないです。
さて、ご質問についてです。
これも、たいへん難しいご質問です。
蒼き臥竜様が、ルールをよく読んでいらっしゃって、かつプレイに即した事例をお考えになっているのがよくわかります。
自分の中では、他の防御臨機射撃のシステムとの整合性からは3ではない、対戦当日は1で解決してしまったけれど、実は2ではないか、と考えています。
ただ、きちんとルールを読み返して自分としての回答をしたく思いますので、少しお時間をいただければと存じます。
明日、別件で対戦の予定がありますので、その後とさせて下さい。
お待たせして申し訳ないのですが、よろしくお願いいたします。
コメント欄に長文を投稿させていただいておりますが、ご容赦下さい。
開かれた場所で公表することで、間違っていたり異論があったりしたら、ご指摘いただき修正されやすくなりますので、
コメント欄、このままお借りできれば幸甚です。
存分に議論ください。
私も興味深く議論の行方を注視しています。
発言を控えているのですが、それは私のようなルールに詳しくない者が意見すると、混乱を招きかねない、と思ってです。
今回議論になっている、CC対応射撃は、ASLで最も論理的な説明が難しいところだと思っています。
さて、日本軍についてなのですが、私は違和感があり手を出しかねています。
「日本軍の前進を止めるには、モラルチェックよりピンチェックの方がいい」というのは、納得し難いのです。
こんばんは、ザ ハです。
以下のご質問について、私の見解を述べさせていただきます。
・質問
>機銃を撃った後でCC対応射撃をした場合、射撃マーカーはどう置くべきな
>のでしょうか?
>1.機銃も分隊もFirst fire
>2.機銃も分隊もFinal fire
>3.機銃はFinal fire、分隊はFirst fire
・回答
私は「2.機銃も分隊もFinal fire」だと思います。
検証の前に、状況の明確化を。
「機銃を撃った後で」とは、機関銃のみにFirst Fireカウンターが乗せられている状況だとします
(機関銃のみを撃って萎縮して、全体にFinal Fireカウンターが乗せられている、という状況も想定できますので)。
つまり、
・分隊が機関銃を所有している。
・機関銃にのみFirst Fireカウンターが乗せられている。
・他のユニット(指揮官など)は、検証を単純化するために、とりあえずは存在しない。
という状況です。
蒼き臥竜様が、「ルールを読み返してもよく分かりません。」と書いて下さっていますが、確かにルール理解の助けになる項目は大変少ないです。
D7.21の「さらにその攻撃に応じて臨機射撃カウンターないし最終射撃カウンターも乗せる。」くらいしか見あたりません。
しかし、今までのコメント欄の議論の中で、「対応射撃は防御臨機射撃である」もしくは、すくなくとも「防御臨機射撃と同様の過程で処理する」ことについては検証できているかと存じます。
これに基づいて考えていきたいと思います。
(続く)
これに基づいて考えると、「3.機銃はFinal fire、分隊はFirst fire」はありえません。
何故ならば、Final Fireカウンターが乗せられる場合、支援火器とそれを所有しているユニットのどちらかだけに乗せられるという状況はありえないからです。
例示します。以下の3とおりの事例のいずれも、スタック全体に、Final Fireカウンターが乗せられます。
前提:機関銃を持った分隊が、指揮官の受けずに、
1 機関銃のみの射撃をおこなって、萎縮した。
2 機関銃のみで臨機射撃をおこない、そののち機関銃のみで連続臨機射撃を
おこなった。
3 機関銃のみで臨機射撃をおこない、そののち分隊火力で臨機射撃をおこなっ
たが、その分隊火力のみの臨機射撃が萎縮した。
では、D7.21の記述に従って、カウンターを乗せるのは、何が適切なのか。
過去のコメントの通り、このカウンターが乗せられるのは、ユニットとその所有する支援火器全てです。
First Fireカウンターが乗せられている機関銃に乗せるのに相応しい、「その攻撃に応じ」た「臨機射撃カウンターないし最終射撃カウンター」とは何でしょうか?
Final Fireカウンターが妥当だと考えます。
そして、Final Fireカウンターが乗せられるときは、支援火器のみではなく、そのユニットにも乗せられます。
よって、例えば分隊がまだいかなる射撃をしておらず、CC対応射撃が始めての臨機射撃であったとしても、全体にFinal Fireカウンターを乗せるのが妥当だと存じます。
例示の2と同じような状況です。
以上回答となります。
ご確認いただければ幸甚です。
(終わり)
確かに、明確な規定がない以上、ザ ハさんのお考えのように、他から類推するしかなさそうですね。そしてザ ハさんのおっしゃるように、このゲームでは一番悪い状況に合わせて置くという考えが基本のようなので、Final fireが妥当なのだろうと思います。
ただちょっとルールの書き方で気になる部分があるのでご確認ください。
A8.3 連続臨機射撃(Subsequent First Fire):「臨機射撃カウンターがすでに置かれている非フェイズプレイヤーの「歩兵」ユニットは、~」とあります。これからすると機関銃にだけ臨機射撃があって、歩兵には無い場合、連続臨機射撃はできないように読めます。つまりまず歩兵が通常の射撃をしなければならないように見えます。
ところがA8.3の最後に「ユニット、もしくはそれが所有しているSW/砲が連続臨機射撃(あるいは追加射撃)を用いた場合、そのユニットと所有するSW/ 砲の全てに最終射撃カウンターが置かれる。」とあり、SWだけの連続臨機射撃ができるような書き方がされています。
この整合性をどう解釈するべきでしょうか?ちなみに後段の方はAH版には記載がなく、MMPで追加されたようです。追加時にどちらかを間違えた可能性も考えられますね。
こんばんは、ザ ハです。
お返事ありがとうございます。
ちょっとご質問の意味をとらえかねておりまして、誤解していたら申し訳ないと思いながらお返事を書いております。
回答がずれていたら、ご指摘ください。
まず、A8.3を全文引用します。
「臨機射撃カウンターがすでに置かれている非フェイズプレイヤーの歩兵ユニッ
トは、その臨機射撃カウンターを最終射撃の側へ裏返すことによって、そのMPh
に再度、地域射撃として防御臨機射撃をすることができる。」
これは、臨機射撃カウンターが乗せられている支援火器を所有しているユニットが連続臨機射撃をおこなうことを否定している文ではないと存じます。
連続臨機射撃をおこなうことができる条件を記載しているものだからです。
その支援火器のみで連続臨機射撃をすることを否定していないとぞんじます。
「機関銃にだけ臨機射撃カウンター(引用者追記)があって、歩兵には無い場合」について整理します。
このユニットがおこない得る防御臨機射撃は、次の3つあると考えています。
1 分隊だけ臨機射撃。
萎縮しなければ、すべてに臨機射撃カウンターが乗せられる。
よって、以後に連続臨機射撃が可能。
萎縮したら、すべてに最終射撃カウンターが置かれる。
2 機関銃だけ連続臨機射撃。
すべてに最終射撃カウンターが置かれる。
3 分隊は臨機射撃で機関銃は連続臨機射撃で、火力グループを組んで射撃。
すべてに最終射撃カウンターが置かれる。
(続く)
よって、1のように、分隊だけ臨機射撃をおこない萎縮しなければ、後々連続臨機射撃が可能です。
また、3のように射撃をおこなった場合そのユニットは、結果として連続臨機射撃ができません。なぜなら、すぐに最終射撃カウンターが置かれてしまうからです。
連続臨機射撃をおこなったから、もう連続臨機射撃をできない、のではありません。
連続臨機射撃ができるのはあくまでも臨機射撃カウンターを乗せられたユニットであり、そのユニットはA8.3末尾の文章に従い、最終射撃カウンターを乗せられているからです。
上述の2が可能かという疑義については、以下のように証明します。
まず、3が可能であることを検証します。
8.41に続く例の、日本語版A章20ページの「狂暴化した4-4-7と7-0指揮官がX2に対して襲撃を開始した。」から始まる段落に、次のような例示がございます。
「もし6-2-8 が最初にW2 で攻撃される時に、すでにLMG(だけ)に臨機射撃カウ
ンターが置かれていたならば、LMGは過度の射撃を用いる事になるので、その
攻撃は11FP({4[4-6-7 のFP] +1 1/2 [LMG の地域射撃]}×2[PBF]= 11)になり」
この例だと、分隊の火力は連続臨機射撃として半減されていません。上述の3にあたるので、よって3は可能です。
最も近い確認状態の敵ユニットが、歩兵MMCからは完全に射程外(射程距離の倍より遠い)にあるが機関銃の通常射程内という状況を考えると、3が可能である以上、2を不可能とする根拠もないかと存じます。
機関銃とユニットが別々に臨機射撃をすることについて、GameSquadの掲示板にもいくつかQ&Aの事例がありました。
ただ、昨日・今日とGameSquadの掲示板にアクセスできないので、復旧次第例示いたします(皆様、アクセスできますか?)。
まずはお返事のみに失礼いたします。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
(終わり)
「もし6-2-8 が最初にW2 で攻撃される時に、すでにLMG(だけ)に臨機射撃カウンターが置かれていたならば、」で始まるこの例は、確かに機関銃だけすでに射撃した後で、分隊と一緒に再度射撃しています。そしてこの文の最後に非常に興味深いことが書いてあります。
「;4-6-7とLMGの両方に臨機射撃カウンターが置かれる。」
???置かれるのは最終でなく、臨機射撃カウンターなんですね。
どう考えるべきなのでしょうか?私には良く分からなくなってきました。
一応私の前回の質問の意味を説明すると、「「歩兵」ユニットは、」と書いてあるので、歩兵ユニットの方に臨機射撃カウンターが載っていなければ、連続臨機射撃ではないのかなと思ったものです。
今回の例からして、もしかすると機関銃だけに臨機射撃カウンターが載っている場合、過度の射撃ではあるけれども連続臨機射撃ではないと考えるべきなのでしょうか?その場合全体の結論はどうなるのか?ちょっともう手に負えません。
すみません、解説よろしくお願いします。
お返事ありがとうございます。
ASLのルールブックは、例の中に意外に重要な事柄が書いてあったりします。
油断せず読まないといけません。
(Q.麦畑のLOS妨害と、残骸のLOS妨害は重なる? A.重なる。A6.7に続く例に記載あり)
さて、ご指摘の以下の既述についてです。
「;4-6-7とLMGの両方に臨機射撃カウンターが置かれる。」
英文の原典だと、こうなっています。
the 4-6-7 would then be marked with a First Fire counter while the LMG's First Fire counter would be flipped to its Final Fire side.
私英語は苦手なのですが、理解の助けと思って、つたなく訳してしてみます。
「その4-6-7にはそのとき臨機射撃カウンターが乗せられるが、一方でLMGの臨機射撃カウンターが最終射撃の側に裏返される」(わかりやすいよう"while"を強く訳しました)
つまりこの例示が伝えたいのは、未だ射撃をおこなっていない4-6-7には本来臨機射撃カウンターを乗せられるはずだか、臨機射撃カウンターの乗ったLMGを撃ったせいで、A8.3の末尾のとおり全体に最終射撃カウンターが乗せられてしまう、ということだと存じます。
この機関銃の射撃は、間違いなく連続臨機射撃だと存じます。
A8.3で「歩兵」としているのは、乗車兵や跨乗兵や車両や、その所有している/武装である機関銃は連続臨機射撃ができないということを主張しているのです
(ただし、この解釈だと、装甲キューポラの機関銃は連続臨機射撃ができる、ということになります)。
本当に「歩兵ユニット」しか連続臨機射撃を実施できないと考えると、機関銃は連続臨機射撃をできない、と主張する方がいらっしゃるかもしれません。
なぜなら、機関銃は「歩兵」である前に、そもそも「ユニット」ですらないからです。
ただし、後段の「小火器[例外:MOL]、MG、IFEだけが……」と矛盾しますので、私はこの主張のように理解しませんが。
以上が私の意見です。誤りや誤解などございましたらご指摘ください。
まずはお返事のみに失礼いたします。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
なるほどルールの日本語訳は誤訳でしたか。分かりやすい訳をありがとうございます。
しかしこの訳でも英文でもそのまま読むと、分隊がFirst fire、機関銃がFinal fireを置かれることになりますね。はて?
A8.3については確かにザ ハさんのおっしゃるように車両等にはできない事も意味していると思います。
しかし「臨機射撃カウンターがすでに置かれている非フェイズプレイヤーの「歩兵」ユニットは」と明確に書いている以上、対象は「歩兵ユニット」に限定されるべきではないでしょうか。
また後段の「小火器[例外:MOL]、MG、IFEだけが」については、あくまで歩兵が連続臨機射撃をする時に一緒に連続臨機射撃ができるものを示していると考えれば、前段と矛盾することも無いと思います。
正直私は考えれば考えるほど分からなくなってきました。こうなると機関銃だけ撃った状態では、
1.まず歩兵の通常射撃を行わなくてはならない。
2.機関銃は単独又は歩兵と共同で連続臨機射撃ができる。終了時には両方に最終射撃を置く。
3.機関銃は歩兵と共同で連続臨機射撃ができる。歩兵には臨機射撃、機関銃には最終射撃を置く。
という3つの相異なるルール・例が出てきているように思われます。もう私にはお手上げです。
ただ幸いなのは、私の家では歩兵の通常射撃ができる状況でわざわざ機関銃の臨機射撃をしようとはまず考えないので、まずこれは問題にならないと思います。(それだから今までこの問題に気づきませんでした。)
また機関銃を砲兵器として撃つ事も、やはり効果が薄いので私の家では滅多にやらないでしょう。yagiさんの例のようにしたい時は、機関銃を撃たずにCC対応射撃だけすると思います。
それなので私はもう結論が出なくてもほぼ影響無いかなと思いかけています。いろいろ教えていただいているのに投げ出してしまうようで申し訳ありません。
でももしまた私の考えに間違いがあれば、お教えいただければ幸いです。
こんばんは、ザ ハです。
お返事ありがとうございました。
「しかしこの訳でも英文でもそのまま読むと、分隊がFirst fire、機関銃がFinal fireを置かれることになりますね。」と書いてくださっていますが、ならないと存じます。
訳した部分には存在しませんが、A8.3に以下の文章があるためです。
「ユニット、もしくはそれが所有しているSW/砲が連続臨機射撃(あるいは追加
射撃)を用いた場合、そのユニットと所有するSW/ 砲の全てに最終射撃カウン
ターが置かれる。」
前回の私の書き込みで重要なのは、以下の部分です(自分の書き込みから引用します)。
「つまりこの例示が伝えたいのは、未だ射撃をおこなっていない4-6-7には本
来臨機射撃カウンターを乗せられるはずだか、臨機射撃カウンターの乗った
LMGを撃ったせいで、A8.3の末尾のとおり全体に最終射撃カウンターが乗せら
れてしまう、ということだと存じます。」
よって、書き込んでくださっている1と3は、あたらないと存じます。
1については、未だ臨機射撃をおこなっていない歩兵ユニットは、通常の射撃をおこなっても良いし、おこなわなくても良いのです。
ただし、3にはなりません。A8.3の「ユニット、もしくはそれが所有しているSW/砲が連続臨機射撃(あるいは追加射撃)を用いた場合、そのユニットと所有するSW/ 砲の全てに最終射撃カウンターが置かれる。」により、歩兵ユニットにも機関銃にも、最終射撃カウンターが乗せられるためです。
その歩兵ユニット自体が臨機射撃を撃ったか撃たないかは関係ないのです。連続臨機射撃を機関銃でおこなっているため、「そのユニットと所有するSW/ 砲の全てに最終射撃カウンターが置かれる」のです。
(続く)
A8.3
Can a squad SFF a MG outside the IFP range of the Squad, but within the Normal Range of the MG?
A. Yes.
上のQ&Aから、機関銃だけでも連続臨機射撃をできる旨が読み取れます。「通常射撃を行わなくてはならない」とはなりません。
It is player A’s movement phase. Player B has a squad possessing a MMG. Player A moves a unit, and player B fires the MMG only, at the enemy unit, but does not maintain ROF. The MMG is marked with a First Fire counter. Player A moves another unit into LOS of this position. Player B subsequent fires, again MMG only, at this unit. The MMG is now marked with a Final Fire counter. Can player B’s squad still fire its inherent FP as First Fire and Subsequent Fire?
A. No. A8.3 “... a squad may not split its usable inherent FP from that of its MG/IFE during Subsequent First Fire unless it opts to not use the remaining FP/SW at all.” In this example, the squad has “opted” to “not use its inherent FP at all”. {4}
このQ&Aからは、機関銃だけでも連続臨機射撃をおこない得る旨、そしてその機関銃のみが連続臨機射撃をおこなってしまったら、歩兵はもう連続臨機射撃をおこなえない旨が読めます。もし歩兵ユニットにFirstFireカウンターだけが乗せられていたら、その歩兵ユニットはまだ個別に連続臨機射撃をおこなえてしまいます。
よって、1も3もあたらないのです。
(少しだけ続きます)
正直、防御臨機射撃のメカニズムは、言葉だけでは理解しづらいと存じます。
海外のASLプレイヤーも同じことで、彼らは理解を助けるフローチャートを作っています。
2つ紹介いたしますので、ご覧ください。
・https://boardgamegeek.com/filepage/146886/first-fire-flowchart-2017
ボードゲームギークに最近(2017年になってから)アップされたものです。
ダウンロードにはログインする必要がありますが、最近作られたもので、図が綺麗で見やすいです。
・https://ja.scribd.com/document/124182422/ASL-First-Fire-Flow-Chart
北欧のASLプレイヤーOle Boe氏と、Tom Repetti氏が作成したもの。
昔ウェブサイトで公開されていましたが、今はSCRIBDにアップされているようです
(ダウンロードできなくても、上のリンクから閲覧できます)。
上の新版も、この旧版を新しくしたいという気持ちで作られたようです。
ご確認いただければ幸甚です。
説明は難しくてもう私の理解を越えてしまいましたが、フローチャートのようにするのが一般的な解釈だというのは分かりました。もし問題になることがあれば参考にしたいと思います。
ありがとうございました。
ASLのルールは、一度読んだだけでは理解をしづらく、何度か実際に用いてみないと会得をしがたいと思います。
それでも、いつかきっと、対戦に勝つための最適解として必要とするときが来ると存じます。
その時に「あんなルールがあったな」と調べて、ルールブック片手に運用できれば、すこしづつ慣れていくかと存じます。
心の片隅に留め置きください。