無作為選択 ASLとSKの違い【ルール知識共有】 |
狙撃兵の大当たりについてですが、無作為選択を行って最大の目が複数あった場合、結果は該当する複数の目標全てに等しく適用されるのではないでしょうか?それともA.9のルールはどこかで改定されているのでしょうか。
Commented by 馬場夫 at 2018-02-13 11:43
これについて解説してみます。
まずA.9 無作為選択についてです。これについては馬場夫さんの理解は正しいです。
以下はルールの引用。
A.9 無作為選択:1 ヘクスにいる複数のユニットから無作為選択が必要となった場合、ユニット毎にdr を1 回行なう。一番大きい目を出したユニットが影響を被るユニットである。同じ大きい目を出したユニットが複数存在する場合、それら全てのユニットが等しく影響を被る。(以下略)
▼KIAの例
本来ならばKIAを適用されるのは1個だけなのですが、これの無作為選択で”一番大きい目”が複数なら、それらのユニットにKIAが適用されます。
これはK/#や致命的命中でも同じです。ところが、狙撃兵の無作為選択については違うんですよね。
以下は一部引用
無作為選択の結果、目標が複数になった場合、その内の1個だけが初めの狙撃drによって攻撃される(狙撃兵側が選択);残りについては、各々新たに狙撃dr を行う。
【ASLの和訳A14.2目標決定(A40)】
この項目自体が長文でなかなか理解できません。
私自身もこの「大当たり」が理解できたのは、相当対戦数を重ねてからです。それだけ複雑なので、SK(スターター・キット)で狙撃兵は省略したものと推測されます。
さて、これだけならコメントだけで返せば良かったんです。
「A.9の無作為選択と狙撃兵では違うよ」ってね。
でも、個人的な記憶になりますが、ASLフルルールとASK-SKルールで唯一の違いが、この無作為選択になるからです。
ASLフルルールでは、先のように無作為選択で選ばれた全てに適用されるものが、ASL-SKでは1個(正確には指示された数だけ)しか適用されないんです。
これはルールで明確に書かれていないものの、良く読むとそのように読み取れるのです。
以下はASL-SKルールブックより引用。
(Advanced Squad Leader Starter Kit Historical Module #1)
Randomly Determin:無作為による決定。もしくは無作為による選択(Random Selection:RS)。複数のユニットから無作為に指定の数だけ選び出すように指示された場合,該当するユニットにつき1度ずつdrを行い,最大の目を出したユニットを選ぶという方法があります。最大の目を出したユニットが指定された数を越えた場合,それらのユニットの中で再び同様のdrを行って決定すると良いでしょう。
9ページ 【無作為選択の説明】
#KIA:最低でも明示されている数字(#)と同じ個数の兵士ユニットが除去されます(どれが除去されるのかは無作為に決定されます)。
13ページ 【KIAの説明】
以前も書きましたが、ASL-SKはASLフルルールを初心者向けに絞っているだけです。
ですから、ASLフルルールにはできて、ASL-SKには「できないことがある」だけなんですね。
そして無作為選択だけは、ASLフルルールをASL-SKへと絞っていく過程において、本来の意味から少しだけですが変わってしまった部分になるんです。
> 選ばれなかったユニットに対してのみ行われるのではないでしょうか?
そのように書いたつもりでいましたが…。
自分の文章を読み返してみると、「▼再度無作為選択dr」としていますね。
これは間違いですね。
正確には、「再度狙撃dr」でした。失礼しました。