『カチューシャにつつまれて』その前に |
J168『KATYUHSA’S EMBRACE』
ザ ハさんと私のASLリプレイ、その前の諸々になる(対戦は21日の日曜日)。
私はウォーゲームの中では、ASLが一番好きだ。特に、ザ ハさんとの対戦は重みが格別。熟練度も同じくらい(ザ ハさんには勝てないな)な上に、付き合いも長くなるので。
今回は「最近のシナリオをやってみよう企画」の一環になる。
では、シナリオの紹介から書くこととする。
背景:1943年、8月8日、クリミア半島、クバン橋頭保、WERCH ADAGAUM
8月7日、赤軍はクバン橋頭堡に閉じ込められた枢軸軍への新たな攻勢をWerch AdagaumとKrimskaya-Moldovanskoeの高速道路の間で発動した。この攻勢は4個歩兵師団よって実施され、100輌の戦車に支援されていた。彼らはドイツ軍とルーマニア軍からの断固たる抵抗に直面し、大規模な突破とクリミヤ半島からの安全な撤退を阻むことが、どれほど幻想的であったかを思い知らされた。激しい戦いの5日間、ソ連軍は枢軸軍の前線を幅7Km、奥行き1Kmでしか侵入するはできなかった。ルーマニア第23歩兵連隊はこの戦闘中に際立っており、ドイツ第73師団の指揮官から賞賛を受けた。他のルーマニア軍も非常に良い、それは第1山岳師団で、Vanatori de Munte―山岳猟兵だった。
勝利条件:ソ連軍はゲーム終了時に8VPを獲得していること。VPは以下の通り
・複数建物のヘクスが1つにつき1VP(瓦礫でも同じ)。
※「建物」や「建物区域」ではなく「建物ヘクス」が対象です。盤上には4つの複数建物があり、合計8ヘクス(VP)あることになる(この辺は難しかったりする)。
・63K9の3ヘクス以内にあるソ連軍の統制状態の分隊相当、及び移動可能(D.7)で主砲が機能しているAFVにつき1VP。
戦闘序列
ドイツ第73歩兵師団第213連隊、及びルーマニア第10歩兵師団第23連隊の一部:X列を含む西に配置(SSR 2を参照)。
マーダ―II:X列を含む西に配置、もしくは1ターンに西端から進入する(SSR 3を参照)。
ドイツ軍の105mm or ルーマニア軍76mm:密かにどちらかを選びOBに加える。
ルーマニア第4山岳師団:3ターンに4H10から63Q1の北端か西端から進入する。
ソ連軍:
1ターンに東端から進入する。
2ターンに東端から進入する。
SSR:
1.開始時に天候は湿潤、風はない。オーバーレイを以下のように置く:OW1を63W3-W4、X15を4R3-S4。放火(B25.11)と砲腔照準(C6.4)は禁止。
2.ルーマニア軍とドイツ軍は同じマップに配置できない(例外:共有する半分のヘクス)。ユニットは可能な地形なら単独壕(Foxhole)に入って配置していい(B27.1)。
3.盤外から進入する全てのドイツAFVは、追加のOBとして隠蔽マーカーを2個受け取る。
4.ルーマニア軍のエリートMMCは突撃工兵(H1.22)でELRは5、他のルーマニア軍とドイツ軍のELRは3。ルーマニア軍とドイツ軍は同盟国の兵士である(A10.7)。
※突撃工兵なので煙幕指数が2され、dr3で歩兵煙幕を張れ、AFV相手の白兵戦では+1される。
※同盟国の兵士なので、指揮能力が1悪くなる。A10.7の最後に記載あり。
5.ソ連軍は200mm+のロケット砲OBAを1つ持っている(C1.9)。弾薬豊富(C1.211)、計画砲撃(C1.73)、盤外観測員(C1.63 )は東端ヘクスの4レベルにいて初期配置の前に密かに記録しておく。最初のチットは自動的に黒となり、これは黒チットを1つドローパイルから外しておく。
※一応、通常のOBAの手順を辿る。ただし、盤外観測員のため無線接触の試みは自動的に成功し、最初のチットは黒。ただし追加チットは必要であるし、ロケット砲だからARへは自動的にハズレ。でDRしてOBAの命中するヘクスを決める。OBAの及ぶ範囲は攪乱射撃と同じ。
結末:山岳猟兵の第4山岳大隊は、ソ連軍の第328・216狙撃師団による大規模な諸兵連合による突撃に直面し、多大な出血を強いられたものの前進を500メートル未満に抑えた。ジパ中尉が率いる山岳工兵小隊は、2度反撃に成功した(8月8日と17日)。彼らはドイツ第213連隊第2大隊の前線を突破したソ連軍を撃退したのだ。クバン橋頭堡に閉じ込められた枢軸軍は、戦闘を継続しクリミア半島への秩序ある撤退を成し遂げた。
【バランスについて】
事前の打ち合わせの中で、このシナリオは如何なモノかな、との意見があった。バランスが悪いのでは、との懸念があったのだ。
ROARを確認すると、確かにソ連軍が不利なようであり。もしかすると、カチューシャ(ソ連軍のロケット砲OBA)の命中次第で勝敗が決まるのではなかろうか、と。
それでも、ロケット砲OBAを使い機会は滅多になく。ドイツ軍とルーマニア軍が共同して守る、というのも珍しい。やってみないと、分からないことも多いので、バランスはシナリオカードの調整案を採用して、対戦することにしている。
【観光案内的なこと】
まずはWerch Adagaumで検索ったところヒットはなく、Krimskaya-Moldovanskoeでヒットした。まあ、橋頭保の一端なんだろうね。
ストリートビューしてみたところ…、ああロシアの田舎なんだろうなあ、って感じで。
ユーチューブでは、こんな動画が見つかったりしています。
どうやって戦うかは、一応考えているのだが、まだ決まってない。
じっくり仕上げていきたい。
(続)