2020年 02月 25日
始まりはカチューシャ その1 |
今月の頭にソフィア会へおじゃましまして。
ザ ハさんとASLの対戦をしてきました。
実、他にもASLのリプレイを下書きしていたのですが、あまりにも印象深かったので、こちらを先にアップします。
シナリオはASL168『KATYUHSA’S EMBRACE』です。
以前にも対戦していて、その際も大変興味深い戦いとなり。
「忘れた頃に入れ替え戦をしよう」と話し合っていたのでした。
実、他にもASLのリプレイを下書きしていたのですが、あまりにも印象深かったので、こちらを先にアップします。
シナリオはASL168『KATYUHSA’S EMBRACE』です。
以前にも対戦していて、その際も大変興味深い戦いとなり。
「忘れた頃に入れ替え戦をしよう」と話し合っていたのでした。
陣営は、私が防御側の枢軸軍(ドイツ軍とルーマニア軍)、ザ ハさんが攻撃側のソ連軍ということで。
シナリオの詳細は、以前の対戦を参照していただければ、と。
シナリオの詳細は、以前の対戦を参照していただければ、と。
【戦略的なもの】
勝利条件は、ソ連軍がゲーム終了時に8VPを獲得していること。
ざっくりVPを解説すれば、A~Dの建物は各2VP(細かくいうと、”建物ヘクス”なので、そのヘクスごとに1VP)。それに加え、63K9(水色のオハジキ)から3ヘクス以内にある、ソ連軍の分隊(統制状態)とAFV(ちゃんと動く)ごとに1VP。
さて、枢軸同盟軍を担当する際に、一番重視したのは、下がって守る、ということでした。
ASLの定石なのですが、前方の方に戦力を集めてしまうと、多勢の攻撃側に飲み込まれてしまいます。それが、下がってまもることを心がけると、攻撃側の戦力は分散されていき。最終的に、全ては守れないものの、相手の勝利を阻むことはできます。カッコ良くいえば、縦深陣地ですね。
では、それを盤面に適用するには、どのようにすればいいか?
まず、ソ連軍には200㎜+ロケット砲があり、それが直撃するところが崩れるのは避けられません。すると、建物のA、B、Cを維持するのは難しい。最終的に、D建物と63K9から3ヘクス(勝利範囲)への突入を阻止することになります。
勝利条件は、ソ連軍がゲーム終了時に8VPを獲得していること。
ざっくりVPを解説すれば、A~Dの建物は各2VP(細かくいうと、”建物ヘクス”なので、そのヘクスごとに1VP)。それに加え、63K9(水色のオハジキ)から3ヘクス以内にある、ソ連軍の分隊(統制状態)とAFV(ちゃんと動く)ごとに1VP。
さて、枢軸同盟軍を担当する際に、一番重視したのは、下がって守る、ということでした。
ASLの定石なのですが、前方の方に戦力を集めてしまうと、多勢の攻撃側に飲み込まれてしまいます。それが、下がってまもることを心がけると、攻撃側の戦力は分散されていき。最終的に、全ては守れないものの、相手の勝利を阻むことはできます。カッコ良くいえば、縦深陣地ですね。
では、それを盤面に適用するには、どのようにすればいいか?
まず、ソ連軍には200㎜+ロケット砲があり、それが直撃するところが崩れるのは避けられません。すると、建物のA、B、Cを維持するのは難しい。最終的に、D建物と63K9から3ヘクス(勝利範囲)への突入を阻止することになります。
【配置の目論見】
枢軸軍としては、2枚使うマップを、その左マップにルーマニア軍、右マップにドイツ軍という分担としました(SSRでドイツ軍とルーマニア軍は同じマップに配置不可なので)。
はっきりいえば、前回の対戦を、かなり参考にしています。左マップにルーマニア軍としたのは、ルーマニア軍にはMTR(迫撃砲)があるため。これが42ヘクスの射程があるため、丘の上に置けば抑止力として大きな力を発揮する、と思われました。そして、MTRのケツ持ちとしてマーダーIIを隣へ(車両はドイツ軍がいてもOK)。最後に、MTRと同じヘクスにラッチェバム(76㎜ART)を仕込んでおきます。これはマーダーを動かして、わざと隙を作って誘うため。
最前列の最左翼にLMG3-4-7を配置。
ここにはカチューシャが落ちてくる可能性は極めて低く(そのため単独壕にも入れてません)、攻撃経路を狭めるため。何より、1ターンのソ連軍が前進してきても、それらの死角を後退できるので、オイシイ位置です。
ルーマニア軍のLMG3-4-7とMMG3-4-7は、カチューシャの直撃を避けるように散開して。ドイツ軍も最左翼と同様に、最右翼にLMG4-6-7を置いています。
勝利範囲には、MMG4-6-7が最良の8-1(指揮官)とともに。ついでに、ルーマニア軍の分隊もいて、これらは予備として。他は、ATR4-4-7は中央にいて、左右のどちらも援護できるように。と、ここら辺で集中力に欠けていたみたい。これは直後に露見することになります。
枢軸軍としては、2枚使うマップを、その左マップにルーマニア軍、右マップにドイツ軍という分担としました(SSRでドイツ軍とルーマニア軍は同じマップに配置不可なので)。
はっきりいえば、前回の対戦を、かなり参考にしています。左マップにルーマニア軍としたのは、ルーマニア軍にはMTR(迫撃砲)があるため。これが42ヘクスの射程があるため、丘の上に置けば抑止力として大きな力を発揮する、と思われました。そして、MTRのケツ持ちとしてマーダーIIを隣へ(車両はドイツ軍がいてもOK)。最後に、MTRと同じヘクスにラッチェバム(76㎜ART)を仕込んでおきます。これはマーダーを動かして、わざと隙を作って誘うため。
最前列の最左翼にLMG3-4-7を配置。
ここにはカチューシャが落ちてくる可能性は極めて低く(そのため単独壕にも入れてません)、攻撃経路を狭めるため。何より、1ターンのソ連軍が前進してきても、それらの死角を後退できるので、オイシイ位置です。
ルーマニア軍のLMG3-4-7とMMG3-4-7は、カチューシャの直撃を避けるように散開して。ドイツ軍も最左翼と同様に、最右翼にLMG4-6-7を置いています。
勝利範囲には、MMG4-6-7が最良の8-1(指揮官)とともに。ついでに、ルーマニア軍の分隊もいて、これらは予備として。他は、ATR4-4-7は中央にいて、左右のどちらも援護できるように。と、ここら辺で集中力に欠けていたみたい。これは直後に露見することになります。
『1ターン:ソ連軍』
▼カチューシャ直撃

さて、1ターンが始まって、カチューシャが降ってきました。
2ヘクスずれたのですが、ドイツ軍の3個スタックに命中。あれー、1個しか当たらないように散開させたんだけどなぁ。この辺りが、私の弱いところです。結果的に、この3個スタックはカチューシャによって蒸発。あれあれあれ!?ですわよ。
▼カチューシャ直撃

2ヘクスずれたのですが、ドイツ軍の3個スタックに命中。あれー、1個しか当たらないように散開させたんだけどなぁ。この辺りが、私の弱いところです。結果的に、この3個スタックはカチューシャによって蒸発。あれあれあれ!?ですわよ。
▼ソ連軍移動フェイズ

ソ連軍は突進!
この前進経路も、ほぼ前回の対戦と同じです。横幅はあるのですが、危険性を考えれば、あまり選択肢はないんですよね。
枢軸同盟軍は、あまり効果的な射撃ができていません。まだ前哨戦でもありますからね。
撃ったのは、左右の翼端にいた2つのLMG、丘の上のMTR、そして前衛のHS(2-3-7)の4つ。効果があったのは、このHSだけ。ようやく、前面に迫ってきた4-4-7(4-5-8だったかな?)を撃退したのでした。

この前進経路も、ほぼ前回の対戦と同じです。横幅はあるのですが、危険性を考えれば、あまり選択肢はないんですよね。
枢軸同盟軍は、あまり効果的な射撃ができていません。まだ前哨戦でもありますからね。
撃ったのは、左右の翼端にいた2つのLMG、丘の上のMTR、そして前衛のHS(2-3-7)の4つ。効果があったのは、このHSだけ。ようやく、前面に迫ってきた4-4-7(4-5-8だったかな?)を撃退したのでした。
『1ターン:枢軸軍』
▼枢軸軍終了時

ここで先ほどの痛いことが現実化します。
AのヘクスにMTRが命中しまくったのです。
4火力でも-DRMを何度も食らったら、Mr9-2も耐えられず。混乱して退却。
ついでに、ドイツ軍のHSの射撃により、接敵していたソ連軍スタックが追い返されます(B)。
そしてカチューシャの砲撃圏内では、惨事っていまして。そこにいたドイツ軍は壊滅状態(C)。
他の枢軸同盟軍は、陣形の変更をしています。何せ、カチューシャによりC建物(カチューシャと同じだわ)周辺の防御態勢が大崩れしていますので。

AのヘクスにMTRが命中しまくったのです。
4火力でも-DRMを何度も食らったら、Mr9-2も耐えられず。混乱して退却。
ついでに、ドイツ軍のHSの射撃により、接敵していたソ連軍スタックが追い返されます(B)。
そしてカチューシャの砲撃圏内では、惨事っていまして。そこにいたドイツ軍は壊滅状態(C)。
他の枢軸同盟軍は、陣形の変更をしています。何せ、カチューシャによりC建物(カチューシャと同じだわ)周辺の防御態勢が大崩れしていますので。
『2ターン:ソ連軍』
▼移動フェイズ

ソ連軍はさらに突進!
何せ枢軸軍の懐へ入り込んで、死角を前進できるのですから。枢軸軍は有効な射撃を行えていません。2つですモンね、撃っているの。C建物はソ連軍に先乗りされてしまいました。
▼移動フェイズ

何せ枢軸軍の懐へ入り込んで、死角を前進できるのですから。枢軸軍は有効な射撃を行えていません。2つですモンね、撃っているの。C建物はソ連軍に先乗りされてしまいました。
▼ソ連軍終了時

このターンに登場したSU76がですね。
どうにも、マーダーのLOS内に入っていそうだったんです(A)。
それで横目で勘定すると、ヘクスの角の延長にあり。やっぱり、LOSありやがりです。そこで防御射撃フェイズに、マーダーの向きを変えて射撃。これはハズレでしたが、隣のMTRが当たって、この時点で走行不能へと。この時点でMTR活躍し過ぎてね?

どうにも、マーダーのLOS内に入っていそうだったんです(A)。
それで横目で勘定すると、ヘクスの角の延長にあり。やっぱり、LOSありやがりです。そこで防御射撃フェイズに、マーダーの向きを変えて射撃。これはハズレでしたが、隣のMTRが当たって、この時点で走行不能へと。この時点でMTR活躍し過ぎてね?
『2ターン:枢軸軍』
▼枢軸軍終了時

SU76はマーダーの射撃を受けて撃破(A)。
慎重な部隊運用のザ ハさんにしては、珍しい見落としです。その他の戦況としては、中央のC建物がソ連軍の手に落ちてしまい。
B建物も1個分隊しか守りにつけていません。
A建物は4個分隊以上が固めており。その割に、接近してきたソ連軍を撃退できていません。
D建物もやばいです。ドイツ軍は2個分隊を入れていますが、SU122が探り撃ちしていますから。
▼枢軸軍終了時

慎重な部隊運用のザ ハさんにしては、珍しい見落としです。その他の戦況としては、中央のC建物がソ連軍の手に落ちてしまい。
B建物も1個分隊しか守りにつけていません。
A建物は4個分隊以上が固めており。その割に、接近してきたソ連軍を撃退できていません。
D建物もやばいです。ドイツ軍は2個分隊を入れていますが、SU122が探り撃ちしていますから。
(続)
by Chibaclub
| 2020-02-25 18:14
| ASLのリプレイ
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