『5ターン:フィンランド軍』
【移動フェイズ】
【ターン終了時】
このターンもフィンランド軍のものと言えました。
①T28の煙幕も2発目が順調にはれて…。
②ソ連軍のT26を1両、ATRで食えたのです。
③そしてV4へ向けて突進!ソ連軍も抵抗を試みますが、ここはフィンランド軍のもの。当たりません。ついに、V4建物はフィンランド兵しかない状態となり、この時点で勝利条件は達した、といえるのでした。
④最後に、勝利条件建物へ守備隊を送ったのでした。
この守備隊を見て、ザ ハさんはボソッと「いい勝負勘してますね」と呟いたのでした。
『5ターン:ソ連軍』
【移動フェイズ】
①ソ連軍はフィンランド軍の予想外である左から増援を登場させたのでした。そして残る手勢をまとめて、V4へ寄せたのでした。しかし、この攻撃は経路が狭く、フィンランド軍も充実しているため、成功の見込みはありません。
【ターン終了時】
①ソ連軍はV4へと兵を進めています。
②それと同時に左翼からも戦車を先頭にV2を目指して前進。しかし、フィンランド軍も対応しているため、ここでは様子見でしょうか。この時点では、フィンランド軍は危なげありません。そう思うでしょ?
『6ターン:フィンランド軍』
【移動フェイズ】
【ターン終了時】
フィンランド軍は防御態勢へと移っています。フィンランド軍にとって幸運だったのは、左翼から出てきたソ連軍の援軍の位置が予想よりも進んでいないこと。私なら戦車の1両2両を失っても、歩兵の前進を優先していたでしょう。何はともあれ、両軍の戦線は安定度を増しています。敵軍に入り込んでいた部隊は壊滅したり、後退を余儀なくされたのですね。
『6ターン:ソ連軍』
【移動フェイズ】
【ターン終了時】
ソ連軍は、左翼のV2が強固に守られているとみて、下側へ延翼していきます。それとともに、V4への攻撃の手は緩めず、ついにそちらへの突入に成功します。このソ連軍の進撃はHMGが大きな仕事をしていたのでした。このスタックを沈黙させられなかったのはフィンランド軍にとって命とりになるのでした。
『7ターン:フィンランド軍』
【移動フェイズ】
①V4は危険な状態でした。フィンランド軍は1つか2つしか手勢がなかったからです。それらの射撃も当たりません。当たったらソ連軍を追い出していて、もっと楽になったのですが。それでもいくつか混乱から回復した部隊がいたため、この建物の維持は…、何とかですが、できる状況でした。
②次に危険だったのはV1。こちらもソ連軍のLMG4-4-7が突入していたのです。そこでフィンランド軍は動ける手勢をかき集めたのでした。それには分隊や半個分隊だけでなく、指揮官も含まれていたのでした。そして、ここに指揮官を投入したのは、フィンランド軍の首を絞めることになります。
【あくどい戦術】
V1の攻防戦では、フィンランド軍はLMG4-4-7へ指揮官の2人で白兵戦を挑ませました。指揮官の2人では勝てる見込みが低いものの、混戦状態で拘束するのが目的でした。そして、それは成功してソ連軍から悪態(私は称賛と受け取っています)をつかれるのでした。
『7ターン:ソ連軍』
【終局の出納帳】
フィンランド軍は敗北が想像できませんでした。
①V4は二重の戦線で守られているため、ソ連軍はどうやってもそれを突き破ることはできません。
②ソ連軍の反撃により焦点となっていたV1も、2個分隊が守っていたのです。これを崩せる要素はソ連軍にはありません。
③かといって、V2へ攻撃を振り替えるのも難しい。
ところが…。
V2にソ連軍の捕虜がいて、それらはフィンランド軍が指揮官まで前線へ投入したため、放置されていたのです。これは「非武装ユニット」となるのですが、そのへクスには機関銃があり。それを拾ったことにより、「統制状態の武装状態」になってしまったのです。この機関銃を持った非武装ユニットが(武装状態となり)V3へと突入し、ソ連軍の勝利が確定したのでした。
【詰めの甘さ】
捕虜と非武装ユニットについて、最後の最後でルールの見返しがありました。それでも、放置された捕虜は「統制状態」であり、機能しているSW(支援火器)を持っていれば、「武装状態」と見なされるのです。何度も「仕方がない」と、自分の詰めの甘さを呟くしかありません。
【ルールのおさらい】
対戦の後で非武装ユニットが、「何をできるか」を議論しました。
まず「捕虜が機能しているSWを持っていれば武装状態である」というのは、ASLの索引に明記されています。ということは、機関銃や爆薬だけでなく、無線機や野戦電話でも。それが敵軍のものでも、非武装ユニットが持っていれば武装状態となるのです。
次に、「非武装ユニットがパンツァーファストやATMMを使えるか?」について議論しました。それについてはASLの
Q&Aを網羅しているPDFを公開しているサイトがあり、そこで「どちらもできない」と明記されていました。
このリプレイを書いていても、「仕方ない」という無念な言葉しか浮かびません。そして、それがASLなのです。
とにかく大変楽しい戦いでした。ここまで集中できたのは、近年稀なことです。ザ ハさん、次は何とか一本頂きますぜ。よろしくね。
(了)