エビスとASLと |
まずはお手軽なASLを対戦。シナリオはJ94『KEMPF AT MELIKHOVO』にしました。最近は、このシナリオを対戦する機会が多くて。他のにしようか、と思ったのですが、”ASLシナリオ多過ぎ問題”にハマり。結局、探し疲れて、いつものシナリオに落ち着いたのでした。
▼両軍の配置を終えたところです
ソ連軍は前衛の部隊を置いていないので、ドイツ軍は一気に詰められます。ただし、45㎜対戦車砲が、最前線にHIP(初期隠匿配置:マップには置かないで記録する)している可能性もあり。そこは手堅く寄せるつもりです。
▼ドイツ軍移動フェイズ
ドイツ軍は、部隊を分散させて前進させます。右翼で、1つ2つと走らせると、ソ連軍は撃ってきません。どうやら、45㎜対戦車砲は村の内部に配置されているみたい。そこで、9-2指揮官付きのMMG4-6-7が一気に走ります。こちらには3号戦車の火炎放射器付き(3号FT)もあり、これが先行して村へと入り込みます。
右翼でも4号戦車が先行し、それに続いて8-1指揮官に、全部盛り(スタック)で、一気に寄せます。ソ連軍は撃ってきません。そうですね。まだまだ前哨戦にもなっていないのですから。
▼KV登場
このシナリオのソ連軍には、ランダムな増援があり、それがKVなんですね。サイコロを1個振って、その出目がターン数以下なら登場するんですが。ええ、下総さんが見事に”1”をだして、KV君は早々に出陣です(負けのフラグ?)。
村で守るソ連軍の歩兵は、全てスカルキング(コソコソ移動:移動フェイズに撃たれない位置に行って、突撃フェイズに元の位置に戻る)です。ドイツ軍としては、こんなスカルキングを許してはイカンのですが、忘れて詰めていません(ダサいなあ)。ドイツ軍は、撃っても当たらないどころか、機関銃が壊れますし。ツキがありません。逆に、ソ連軍は狙撃兵が動いて、MMG4-6-7を狙い撃って混乱させます。同じスタックにいた9-2指揮官に当たらなかっただけマシとも言えますが、おかげで攻め手が遅れます。そうそう、KV君は4号戦車の側面へと出て、これを封じる構えです。イカン、これは参った。4号戦車だけでなく、左翼の歩兵も身動きができんわ。
▼ドイツ軍移動フェイズ
ドイツ軍の攻めは冴えません。歩兵戦力だけみると、攻めるドイツ軍の方が少ないため、あまり無理はできないんです。
4号戦車はKV君に封じられているし、3号FTも下手に村へ進入するのは、街路戦闘(歩兵による戦車に対する白兵戦)の危険があり、それもおいそれとはできません。
そこで主力である右翼は、キラースタック(9-2指揮官+LMG4-6-7+MMG4-6-7:これは復活した)が、機会射撃(準備射撃に撃たないで前進射撃まで待つこと。これにより、火力は半減しない)を宣言。動ける部隊でソ連軍の射撃を誘いますが、これがなかなか撃たない。ソ連軍が撃っても側面からの射撃で、キラースタックからは撃たれない位置でして。ようやく、隠蔽をハイだので、3号FTが撃っても、あっさり耐えて(効果がなかったのかも)。
右翼も予想外。4号戦車が煙幕を張ろうとしても、これが煙幕弾がない。さあ。困ったぞ、と思っていたらsD(スモークディスチャージャー)が成功。それを伝って、ジリジリと前進。
ドイツ軍は、またもやソ連軍にスカルキングを許しています。撃っても当たらないんですよね。ここまではドイツ軍に運がありません。DRが11や12だったりと。FTが壊れないだけマシですけど。この進捗状況では、ほぼ負けフラグしています。イカンです。
▼ドイツ軍移動フェイズ
ドイツ軍の射撃も、ようやく効果を見せました。まあ、これだけ撃ったんだから、少しは当たってくれないと困ります。
最左翼でドイツ軍の前進を阻んでいた、ソ連兵の混乱させ。そこを8-0指揮官と2-4-7が走りこんで、潰走不可にしています。ただし、3号FTは村へと入り込んで、FTを浴びせかけましたが、これが効果なし。頼りになりません。しかし、この3号FTに向けて45㎜対戦車砲が撃ってきました。あら、こんなところにおったのね。
右へ目を移すと、4号戦車の主砲が当たりソ連兵を混乱させています。ようやく右翼でも動きがあります。
右翼では、ドイツ軍の先遣隊がソ連戦線へと食い込んでいます。キラースタックも3号FTも勝負の位置へと進んでいます。ただし、左翼ではKV君が活躍。主砲で8-1指揮官+LMG4-6-7、機関銃で4-6-7を撃退しやがりまして。ドイツ軍の攻撃経路は右翼の一本だけになり、よろしくない状況です。
負けフラグしていたドイツ軍に朗報。右翼を押さえこんでいたKV君が4号戦車に挑んできて。返り討ちできたのです。おまけに、45㎜対戦車砲もキラースタックがぶん殴って沈黙させ。ようやく「オレのターン」になってきました。
▼ドイツ軍終了時
時間もなくなってきたので、勝負のお時間です。
4号戦車が最深部へ踏み込んで接敵。ここの建物を75㎜の主砲で焼く…、つもりが故障しやがりまして。あまり役に立ってくれません。まあ、KV君を撃破して、右翼のソ連兵を混乱させたんで、それなりの活躍はしている、とも言えますけどね。歩兵たちは村の中央へと、ジリジリと進んでいます。
困ったのは3号FTが撃破されたこと。4号戦車に続き、3号FTが村へ分け入っていくと、ATR(対戦車ライフル)から撃たれて、これがピンゾロの致命的命中。この3号FTは活躍しなかったなぁ。
3号FTを撃破した殊勲のATR4-4-7も、ダッシュで道路を渡ろうとしたところ、ドイツ軍の射撃がピンゾロでKIA。ASLらしい運の転換です。残る2個のソ連兵は勝利条件の、2つの建物にそれぞれ篭ります。この2個分隊が排除できるかで勝敗が決します。ASLらしくなってきました!
ドイツ軍は最後の寄せを行います。
何とか1個のソ連兵は白兵戦で排除できたのですが、もう1個はダメでして。LMG4-6-7がPINで止まったんですよね。何とか8-0指揮官だけは白兵戦に突入できて、これが引き分けてくれれば、勝利条件を達成できたのでした。まあ、それは無理難題ということでした。
ドイツ軍にもソ連軍にも、幸運と不運があり。最終ターンの白兵戦までもつれ込んだ、好ゲームとなりました。エビスを片手に、ステキな対戦でありました。